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有限会社バイオベット(加古川動物病院)は、1995年、動物医療における生命倫理学の4原則「自律尊重、無危害、善行、正義」をもとにしたプラン提案型動物医療の実践をもとに、
動物医療に関わるすべての意志ある人の社会的地位が向上することを目指して、創業(開業)された動物病院である。
市場は、家庭伴侶動物を対象とする小動物臨床施設(動物病院)であり、市場規模は2018年で、3600億円とされている。市場は堅調に推移しており、今後の人口減、
世帯域と関連して飼育総頭数が減少するものの、犬猫1頭あたりの動物医療費の割合が増加しており、顧客がより高いサービスを求めて動物病院を選択する傾向が一層強まるものと思われる。
当院の市場対象エリアは、兵庫県東播磨エリアおよび兵庫県下の個人動物病院からの紹介の個人顧客であり、動物を家族の一員として生涯大切に飼育する依頼者を主要顧客としている。
競合先は「個人動物病院」、「大規模動物病院」、「専門診療科紹介型動物病院」に大別される。兵庫県下の動物病院は約400施設あり、獣医師2名以下の個人動物病院が90%で、
獣医師10名以上の大型動物病院は約1%程度であり、当院は、兵庫県下では、売上規模で3位以内というポジションであり、東播磨エリアでは唯一、同一施設内で一般診療科から
高度動物医療まで幅広い医療を受けることができる「ハイブリッド動物診療」を提供しており、それが競争力となっている。
創業期(1995年~2000年)は、空前のペットブームと検査機器類の積極的な設備投資により顧客のより高度な治療のニーズに対応することによって、業績が急成長した。
成長期(2000年~2008年)は、労働環境の改善(週休2日制)による社員の定着と獣医師の増員により、さらに業績が向上する。
転換期(2009年~2016年)は、社員への理念と価値観の浸透を図り、研修への参加や資格の取得奨励によって、職員の技術レベルの向上を図った。また、2015年から身元不明動物の保護・
譲渡活動を始める。これが社内の一体感を生む契機となる。
第二創業期(2017年以降)は、地域連携室活動(当院の独自システム)は神経外科から始まって、整形外科、循環器科、腫瘍科等の診療領域に拡大し、2018年から動物の集中治療管理を開始した。
このころから、経営品質活動への取組みを開始した。
当院では、ビジョン共感型の経営の推進とリーダー職のリーダーシップの育成を兼ねて経営品質向上活動を開始し、活動を推進していく中で、ビジョンの実現に向け次世代経営幹部を中心とした
社員参加型の改善・革新に取り組んでいる。
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