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「社会福祉法人あかね」は、当時姫路市を中心に不動産売買・賃貸業を生業としていた現会長のもとに、
尼崎市での特別養護老人ホーム開設の要請があり、1995年に設立された。同年、1棟目の「ロータス・ガーデン」が開業し、
5年後には猪名川町に介護施設と認可保育園を開設し、同時期には姫路にも介護福祉施設を開設した。
その直後の2002年に現理事長が入社し、社会福祉の業界における「顧客視点の追求」「ビジネス(経営)感覚」の浸透による、
安定的な経営・人材の確保を目指し次々と経営改革を実践していくことになった。
まずは企業理念を定め、自分達のすべき方向性を明確にした。
〔企業理念〕
・お客様のつながるあらゆるものに妥協なき精神で臨む
・この業界にイノベーションの風を吹き込む先駆者になる
これらの意識改革により「数字を意識しながら仕事をする」ことが従業員に浸透してきた結果、
一定の利益を確保出来るようになり「給与改革」も実現でき、時に男性職員に多く発生していた
「結婚離職」を食い止めることに効果があった。
次に、福祉分野以外からの学卒採用拡大によるバランスの取れた人材確保のために、ブランディング戦略を導入し、
デザイナーやSE(システムエンジニア)・営業経験者などの入職により旧態依然の介護業界を変えるための取り組みが行われた。
また、施設建築に関しても独特の価値観を貫いており、人生の最期を送るに相応しい場所としてリゾートをイメージさせ、
利用者やその家族が安心でき、利用していることを周囲に誇れるような施設づくりを目指している。
法人設立以来、地域に愛される福祉サービスを提供することを理念の根本としてきた。
この様な介護業界の保守的なイメージを打破しようとする取り組みの積み上げにより、「社福っぽくない社福」として知られるようになってきた。
しかしながらこの業界を本質的に変えていくためには、現場で働くスタッフ一人ひとりに技術面・管理面の両面での確実なスキルの裏付けを持たせることが必要であるということから、マイスター制度を構築し、要介護者にとって真に必要で標準化された介護の技術が習得出来ることを目指し取り組んでいる。
2016年より、経営陣と法人の各施設から部署長・管理職クラスが参集し「経営品質会議」をスタート。10年後に向けた長期ビジョンやロードマップなどの中長期の計画作成を通じて、今後のあるべき姿の明確化や、あるべき姿の実現に向けた現状の課題抽出などを行い、レベルアップに向けた取り組みを行っている。
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