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関西経営品質賞について

2015年度 関西経営品質賞 ブロンズ

日本電子工業 株式会社

設立 1962年
代表者 代表取締役社長 山之口 良子(やまのくち よしこ)
本社所在地 大阪府大阪市生野区勝山北1-4-21
売上高 571百万円(2015年7月)
従業員 28名(非正規社員含む)(2015年9月)
事業内容 電気錠、電気錠制御盤、入退室管理システムの開発・製造・販売・施工・保守・メンテナンス
ホームページ http://www.jei.co.jp
  • ・理念経営をベースにした組織改革への取り組み
  • ・生命を守ることから生まれる製品とお客様目線のサービス
  • ・企画から保守までの一気通貫体制で新製品を生み出しやすい環境づくり

日本電子工業 株式会社は、1962年に堺市で自動車ABS用μセンサーの開発を目指して創業した。 センサーの事業化には時間を要するため、電気制御技術を応用し、日本ではまだ存在していなかった 「電気錠」の開発を行い、黎明期のセキュリティ市場へ参入した。電気錠のパイオニア企業として、 金融機関・官公庁・病院・介護施設など数々の実績を積み上げ、1988年には老人ホームなどの高齢 者施設向け安全管理システムを開発し、3,000を超える施設に納入している。 現在は、本社を大阪市に移し、全国に7事業所を構え、引戸用電気錠を得意とする電気錠・電気錠 制御盤を主体としたセキュリティ製品・システムのファブレスメーカーとして、企画・開発・設計・ 製造・ 施工・保守まで業界では珍しい一貫体制を構築している。一方、競争環境の激化などから 2008年に経営が悪化。会社を任された現社長・会長は、フィロソフィを軸に理念経営への転換を図り 、2012・2013年の2年連続で売上・利益ともに過去最高を実現した。この年より経営品質向上活動を開始し、 電気錠メーカーからセキュリティ製品・システム全般を扱うメーカーへの変革を進めている。

●トップダウンから理念経営への組織転換
急激な外部環境の変化(耐震偽装事件、リーマンショック)などの影響もあり、2008年に経営危機に陥った。社長・会長の経営トップはこれまでの経営を振り返り、従業員が自律的に行動し、部門や拠点を超えて協働できる組織にするため、フィロソフィを軸にした理念経営への転換に着手した。業務プロセスの改善や全従業員との対話を通じた組織改革を進めるなか、2012・2013年には過去最高業績を実現した。そして新たな高みを目指すべく、経営品質向上プログラムを導入。また「10億プロジェクト」を掲げ、通常の朝礼とは別に毎月本社に多くの従業員が集まって行われる「10億朝礼」、「課題解決型プロジェクト」活動など、拠点・部門・役職の垣根を超えた全社での活動が進められている。
●生命の安全を守ることとお客様目線でのサービス提供
「“生命を守るお手伝いをする”製品を世に送り出すことで人と社会に貢献する」という考え方のもと、お客様のご要望やお悩みに真摯に耳を傾け、「電気錠(国産初)」、「引戸用採風電気錠ケアロック」、「感震器(地震などの揺れを感知する装置)」を電気錠制御盤に標準搭載(日本初)するなど、独自性・社会性の高い製品を次々と生み出してきた。また、アフターサービスでは、定期点検の実施により、設備の障害未然防止を行うと共に、製品寿命を延ばすことで、トータルコストを抑えるお客様目線の価値提供を行っている。
●ビジネスパートナーと連携した顧客本位のサプライチェーンの構築
業界では同社のみが、製品企画・開発・設計・製造・施工・保守メンテナンスまで自社で行う一気通貫体制を構築している。これにより、お客様からのご要望や製品の経年劣化を適時に把握することができ、製品開発やアフターサービスに活かすサイクルの確立につながっている。特にアフターサービスにおいては、お客様の生命と財産を守る製品を扱う企業としての使命を果たすべく、ビジネスパートナーとの連携のもと24時間365日、全国(沖縄県を除く)対応を行っている。また、ファブレス業態の特性を活かし、戦略的に設計・開発、営業に人的資源を集中させ、お客様のご要望に応じたカスタマイズ対応を行うなど、他社との差別化を図っている。

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