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関西経営品質賞について

2015年度 関西経営品質賞 ブロンズ

株式会社 ケーイーシー

設立 1977年
代表者 代表取締役 小椋 義則(おぐら よしのり)
本社所在地 奈良県生駒市山崎新町2-37 エミネンス生駒1F
売上高 1,228百万円(2015年4月末)
従業員 390名(非正規社員含む)(2015年7月)
事業内容 学習塾・教育サービス
ホームページ http://corp.kec.gr.jp
  • ・社内コミュニケーションからの気づきと学びによる戦略策定プロセスの構築
  • ・事業部の垣根を超えた組織的な独自の教育方法を生み出す仕組み
  • ・こだわりの人材採用と開かれた評価・研修による教室間指導レベルの高位平準化
  • ・生徒に寄り添った自主・自立を促す教育

株式会社ケーイーシー(KEC)は、1977年創設以来、奈良県内の小中高生の受験進学指導を主要事業とし、現在、集団指導部12、個別指導部12、東進衛星予備校2他、全30事業所で展開している。少子化傾向の中で、奈良県内の老舗学習塾や大阪拠点の大手学習塾、新興個人塾などと競合するものの、奈良県を本社とした老舗学習塾として、奈良県ナンバーワンを目指し、これまでは、特に国立附属中学の受験指導に関しては実績と評価で一定の存在感を示している。その結果、学習塾業界の売上高の伸び率が、2009年頃から鈍化する中で、KECは、一定の安定成長を遂げている。 経営品質向上活動の取り組みは、奈良になくてはならない存在を目指して、経営を可視化できる良い仕組みとして、2012年頃からスタートしている。

●社内コミュニケーションからの気づきと学びによる戦略策定プロセスの構築
現場のアイデアや成功事例を社内ベンチマーキングの定例化や社内のベストプラクティスの共有化、相互の気づきなどを基に、新たな知恵を加えて、経営計画(経営計画達成シート)を策定している。また、半期毎にセルフアセスメントを行い、上長とのキャッチボールを経て、情報を整理(情報整理シート)したものを戦略策定のソースとしている。これによって、最前線の実施事項や課題、更には顧客情報などを会社として統合し、全社戦略(経営戦略書)を作り上げることができている。
●事業部の垣根を超えた組織的な独自の教育方法を生み出す仕組み
新規商品・新規事業の開発チームは、発案者の誰でもがリーダーとなれるPJチーム「言いダーシップ体制」で、事業部の垣根を越え、若手を抜擢するなどして、現場感覚に基づいた意見・斬新なアイデアを取り込んだ事業開発、教材開発を行っている。これにより、事業部や職種・階層を超えた課題の展開を図り、競合との同質性からの差別化(ゼミナールと個別を組み合わせたハイブリッド型育成システムなど)、顧客の声の商品への展開、地域に密着した教材開発(中学校に特化した学習塾エリアPlusなど)の仕組みとなっている。
●こだわりの人材採用と開かれた評価・研修による教室間指導レベルの高位平準化
新卒採用において十分に時間をかけた面談、自己プレゼンにより人生経験や価値観を見極め、相互理解できた人を内定者とすることなどにより、入社後のミスマッチや離職のリスクを大幅に軽減し、理念や価値観に基づいた、バラツキの少ない一定レベル以上の指導を行っている。また、教室全体をマネジメントする教室長の育成を体系化したプログラムを作成・運用するなど、学生講師にもスキル向上の施策を展開することで、指導レベルを高位平準化することができている。
●生徒に寄り添った自主・自立を促す教育
ゼミナールでは、教育コンセプトの「10年・20年先にも続く自信を育てる」という実践の一つの手法として、モチベーショントーク(勉強方法や学校生活、将来の仕事の話)を行う時間を設け、「将来」と「今」を繋げる機会を設けている。これは、個々人への「人間大事の教育」に繋がる重要なプロセスであり、更には「成績を上げるだけではない」という理念を共有できる顧客に対して、口コミ入塾に繋がる取組みとなっている。

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