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株式会社パトライトは、1947年、「世の中にないもの、世の中に役立つものを作る」という精神で創業された。その後、幾多の経営危機に直面したが、その都度経営者の不屈の精神と製品開発力、そして社員との運命共同体思想により苦難を乗り越え、時代に合わせて事業のあり様を変化させて対応してきた。現在、事業の中心になっているのは、信頼性の高いモータをコアにした回転灯と表示機器ビジネスである。これらによって、世界の何処にもない独自の事業領域を確立している。その基盤となっているものは、長い社歴で培われてきた「世界の人たちに安心・安全・楽々を…」に始まる理念体系である。この理念が現在でも顧客、社会、社員、株主に対する事業のあり方を示し、組織の深部にまで浸透して社員の行動規範となっている。
この事業の更なる発展に向けて経営トップは2002年に「NEO PATLITE 221」を打ち出し、挑戦的かつ具体的な目標をゴールとして掲げ、企業の方向性を明確にした。このゴールは国内における“音と光のワンストップサービス”による顧客価値創造を目指し、かつ全世界を市場としたグローバル企業への成長のための布石として位置づけている。この目標を達成するために、顧客価値を前提とした諸施策が打ち出され、それらが組織の自律変革の流れに繋がりつつある。
現在は、より一層の飛躍を目指し、新たなコンセプトを掲げてビジネスモデルづくりに着手している。そのコンセプトは「Happy Company」と命名され、経営活動の拠りどころとしている。目指すところは「顧客がHappy」「株主がHappy」「社員がHappy」で、これらのステークホルダーが“Happy”になるための価値を提供していこうとするものである。この「Happy Company」のもと、社員の自主性、創造性、チャレンジ性、自律性などが溢れる組織風土の醸成が加速されている。その結果として新たな技術革新・プロセス革新の連鎖が組織と社員一人ひとりの双方で起こり始めている。
以下の点が今回の審査で高く評価された。
【参考】
「NEO PATLITE 221」(中期経営計画のゴール)
(1)売上高200億円達成
(2)経常利益率20%確保(→2004年9月中間期20.2%)
(3)東証1部上場(→2005年3月1日に上場。現在は「全ての市場で№1」)
「HAPPY COMPANYプロジェクト 」
「NEO PATLITE 221」で掲げる目標の達成は、社員の自律的な意識と行動を喚起する組織風土の醸成であり、それへの変革を目指したチャレンジ性、創造性などの発揮によって具現化できるとの考え方で、職場懇談会、サンキュウNET、やったろう会、キャリアデザインV3などの施策をいう。
【特色】
・主力製品である回転灯「パトライト」で60%以上のシェアを誇るトップメーカー
・警察用や高速道路上の作業車両用については、90%以上のシェアを誇る圧倒的なトップメーカー
・2005年3月1日 東証1部および大証1部上場
・売上高 営業利益率
19.8% 自己資本比率 84.6%(2004年3月期:単独ベース)
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