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関西経営品質賞について

2009年度 関西経営品質賞

プライミクス 株式会社

設立 1927年
代表者 古市 尚
本社所在地 大阪市福島区海老江8-16-43
売上高 51億円(2009年3月期)
従業員 191名(2009年11月20日現在)
事業内容 高速攪拌機のパイオニア。液体、粉粒体の乳化、分散、混練、微粒化機器の製造・販売、及び高速攪拌機を含むシステムエンジニアリング
ホームページ http://www.primix.jp/

プライミクス株式会社は、1927年創業の撹拌機メーカーである。国産第一号機の生産など業界の中で常に先進的な取り組みを行い、食品や医薬品、化学品など特に高速の撹拌を必要とする業界、企業から高い信頼を得てきた。近年、高速撹拌と連続生産の両方を可能にする“フィルミクス”システムを開発、このシステムは例えば多くのリチウム電池メーカーに生産のキープロセスとして採用されている。
2004年に現・古市社長が就任、以来経営品質向上活動に取り組むことによって、顧客本位によるブランド確立、社員の意識改革や組織の風土改革を積極的に推進してきた。

同社が掲げる理想的な姿に対し、次の4点から、同社が「求める価値を戦略的に考え行動している」状況にあり、関西経営品質賞に値すると評価した。

1.高速攪拌のコア技術と「来社テスト」によって、高付加価値創出企業にソリューションを提供
プライミクスは、高速攪拌と連続生産により均一な乳化・分散を“ナノ”レベルで行う独自の技術を確立している。その結果、同社の高速攪拌機は、食品・医薬・化学・電池デバイス業界において高付加価値製品を生産することに寄与している。
また、同社に顧客が何度も訪れ実施される「来社テスト」では、製品開発から生産(ライン構築)に至る顧客の問題(生産方法、生産条件等)に対して同社の経験やノウハウに基づく対策が示される。これは、顧客に対して、単なるメーカーにとどまらない、攪拌に関わる“ソリューションビジネス”を実現しているといえよう。
2.プロダクトアウトからマーケットインへ、顧客本位の組織文化を構築
現・古市社長就任以来、プロダクトアウトからマーケットインの組織文化への転換を図るとともに、全社をあげて顧客満足の向上に取り組んでいる。例えば、社員が顧客に対応するすべての場面で満足度調査を行い、結果を社内に公開するとともに直ちに改善につないでいる。また、受注から設計、製造、発送までの工程を顧客に見せるシステムを開発し、顧客の信頼を高めている。
3.顧客本位の企業風土を社員満足を起点に実践
「全ての社員が満足するような会社を作る」という経営方針のもと、社員が活き活きと働くことができる職場環境づくりを検討する委員会を社内横断で組織し、日々改善を図っている。その結果、社員一人ひとりが問題意識を持つようになり、自発的に他部門を交えてプロセス改善を検討する場が頻繁に持たれるなどの大きな成果が生まれている。
4.企業使命を実現する社会貢献活動
「流体の高度処理技術分野において、各業界の技術革新に寄与し、社会に貢献する」という使命を掲げ、学会での報告や論文の寄稿や、海外の大学や研究機関と提携した技術セミナーの開催など撹拌と移送に関する技術情報を定期的に公開している。また、大阪府の「理科大好き浪速っ子育成事業」へ講師として社員を派遣する、障害者施設との交流を30年間継続するなど、企業市民として社会に貢献する姿勢を貫いている。

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