我々が経済活動や社会生活を送る上で、これまでの経験や手法が通用しないような予測できない課題があふれています。
まさに生きるか死ぬかという戦乱の時代から、歴史の歩みと共に凝縮されてきた武士道の心得は、困難な状況を打開するヒントとなるのではないでしょうか。
今なお心身ともに研鑽を重ね、実践的な視点から武士道の分析を続ける同氏から、逆境に折れずに向き合い、乗
り越えていくための心の在り様についてお話いただきます。


【講師】
　関西大学 国際部教授　アレキサンダー・ベネット氏

【略歴】
ニュージーランド出身。1987年に交換留学生として来日し、千葉市立稲毛高校で1年間留学。留学中に部活動で剣道を始めたのをきっかけに武道に惹かれ、武士道にも深い関心を抱くようになる。
1994年カンタベリー大学卒業、同大学院修士課程修了。2001年京都大学大学院人間環境博士課程修了。国際日本文化研究センター助手、帝京大学日本文化学科講師等を経て、2009年より関西大学国際部准教授。2012年にカンタベリー大学院博士後期課程言語・文化研究科日本文化修了して二つの博士号を持つ。2015年に関西大学教授に昇格。
現在、国際なぎなた連盟副会長、全日本剣道連盟国際委員、日本武道学会理事、神道国際学会理事、全日本銃剣道連盟国際委員、和文化教育学会理事、『KENDO World』という世界唯一剣道の英語専門誌創立者・編集長を併任。
主な著書に『日本人の知らない武士道』（文春新書）、『武士の精神とその歩み』（思文閣出版）などがある。