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関西経営品質賞について

2007年度 関西経営品質 ポテンシャル賞

株式会社カミッグ

設立 1955年
代表者 松島 正昭
本社所在地 京都市右京区西院寿町40番地3
売上高 241億円(2007年度実績 グループ合計)
従業員 356名(2007年度実績 グループ合計)
事業内容 新車販売(国産車・輸入車)・中古車販売・整備
ホームページ http://www.kamig.co.jp/
  • ・ベンツ・BMWなど9つの正規ディーラーの複合体(コンプレックスディーラー)という業界初の販売スタイルを確立
  • ・ディーラー業界では一般的となっている「営業ノルマ」「個人の報奨金」を廃止し、チームワークを重視・醸成
  • ・低価格と顧客感動の両立の実現を志向した支配人の育成と、それを実現するための本部の充実したサポート機能
  • ・約1/3の社員が、本来業務(営業・サービスなど)のみならず経営の諸問題に対応するプロジェクト活動へ参画、それによってタテヨコの連携を強化(社員のダブルキャスト化)

株式会社カミッグは1955年にマツダの販売会社として創業、以来、新車・中古車販売、修理、保険代理業、リースなどに顧客価値領域を拡大しつつも、その中心はマツダの商用車の営業でした。
しかし、マツダ本社にフォードが資本参入したことを契機に、フォード車販売のディーラーを設立、輸入車販売のマインドが社内に醸成され始めました。1988年にはベンツ車販売権を獲得、それ以降、業界の様々な壁を乗り越え、次々とヨーロッパ車を 中心とする販売権の取得に乗り出しました。2001年には輸入車の販売台数がマツダ車を超え、単に多くのブランドを扱うだけではない本格的なコンプレックスディーラーとしての地位を確立しました。
同社では企業理念を「お客様の信頼と、企業・社員の繁栄を育むヒューマン・ソサエティである」と定義し、『人づくり第一』の経営を実践しています。その成果の具体例として、「2台目はサービスが売る」というモットーのもと、お客様の来社時にサービススタッフが真っ先にお出迎え・お見送りすることが徹底されています。
2000年から始まった3年単位の中期計画(ドリームロード)においては、「コンプレックスならでは」という独自の経営モデルの実現を目指して、「ハード(店舗)からソフト(情報提供・サービス・アフターケア)へ」と提供価値をシフトするための様々な改革を断行してきました。
また、各支店(ディーラー)で別ブランドを扱っているため縦割りになりがちな組織に対して、100名以上のスタッフが全社的プロジェクト活動に参画、一人二役の「ダブルキャスト」を実現することによって、全社的意識の向上やコミュニケーションの緊密化を図っています。

●地域独特の風土を活かした顧客ターゲットの明確化と新規・既存顧客への対応
顧客同士のヨコのつながりが強い京都の特性を踏まえ、「新しいリレーションシップを創出する京都の中・上流層」を顧客ターゲットの中心に据え、既存顧客との信頼関係を深めるために家族をも巻き込み、世代を超えての生涯にわたるパートナーとして末永く関係を構築する取り組みが行なわれています。さらに既存顧客との関係性による口コミ・紹介を通じて新規顧客の開拓を行なっています。
特に「2台目はサービスが売る」というモットーを掲げ、ハーティメール、ハーティコールなどの既存顧客の意見や苦情を積極的に改善に反映する仕組みや、CSグランプリなどに代表されるサービススタッフのCS向上への取り組みが行われるなど、アフターサービスを重視した取り組みは、営業、フロント、サービスが一体となって進められています。
●社員を大切にし、社員を磨きつづける組織風土醸成と組織横断活動の展開
経営理念に「家族に誇れる会社」を掲げ、徹底して社員重視と人づくりを重視したイノベーションが進められています。人づくりにおいては、次世代のコア人材の育成を重視する中で、一つひとつの仕事の目的を明確にし、基本的な仕事の進め方を着実に組織に浸透させています。
また、「組織横断的に問題解決に取り組むプロジェクト活動」「法人を横断した頻繁な人事異動」「ビデオケースによる学習」など、カミッグの目指すべき姿の実現に向けた、組織横断的なコミュニケーション強化に向けた具体的な施策が導入され、仕事の評価と改善が随所で行われはじめています。

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